決意/Decision
今となっては正確に覚えていないが、先生の作品を初めて拝見したのはBURSTだったと思う。90年代後半、BURSTの功績もありTattooブーム真っ只中に突入した日本、それまで隠すのを良しとした日本に対し芸術としてのTattooを広めた雑誌として当時は唯一無二の存在だった。しかしながら当然物の取りようは人次第で、そのブームは「刺青」と「TATTOO」を履き違えた勘違いTATTOOアーティストと愛好家を産むことになった。
そんな中、当時伝統的な刺青の彫師の作品が公開されることがそこまで多くない中、明らかに他とは異彩を放つ刺青をBURSTで目にすることがあった。肌絵の上の看板には「三代目 彫よし」とあった。ブームが加速し本物と偽者が次第に明確になる中、本物達の作品でも先生は群を抜いていた。勘違いした人が見たならJapanese Styleと言われかねないほど先鋭的にも関わらず、伝統としての重さを失わない作品は当時の僕に強烈な印象を残した。ブームに乗っかりTattooを入れた僕は、いつかは先生に入れてもらいたいと思いながら10数年経過し、ひょんなことから仕事が先生のスタジオの沿線上になった事でいきなり夢が現実に近づいた気がした。そんな僕と先生の作品が仕上がるまでをここに記したいと思う。
In mid to late 90's, tattoo boom striked with the magazine called BURST. I saw master's work in the magazine for first time. Irezumi was just Irezumi for me before I saw his work, but his work was lot different to others. It was too different from other legacy work, but at the same time it was also following the traditional. So many fake was born at the time, but true work still lives right now as a legend. Luckily I had my job on the same train line with Horiyoshi's studio, and I could start getting Irezumi from him. I would like to leave a note of his works here.