刺青/Irezumi

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第十一回/11th session

English follows after Japanese

前回入れた左前腿の治りが悪い。二週間経った今でも所々皮膚が固い部分がある。 歩く時に一番擦れる部分で、いつも分厚いジーパンを履いてるせいかもしれない。 ジーパンは止めよう。

前回言われた通り、串刺しの下絵が出来上がっていた。

今回やばかったのは足の付け根。結構痛かった、埋めるとき大丈夫かな。。 そして腹に近い場所、マシンのモーターの振動で腹がつりそうになる。 腹入れる時大丈夫かな?つるかも。。。

「次は釜をお腹に入れようか」 「はい!」

地獄の釜もようやく入る!

帰っていつものように風呂に入る。 今日入れた部分を見て前々から思っていたことに合点がいった。 トレースで写した線と実際に入っている線は全然重なっていないのだ。大幅にずれている。

通常トレースをするという事はそれまでに作り上げた絵をなぞる(トレース)ために行う。但し絵は止まった感じになる、肌に描いていないからだ。そしてフリーハンドの場合、当然その場で描く技量がまずいる、しかし肌上の下絵を完成させるのに時間がいる。但し絵は活きたものになる、肌のラインに合わせているからだ。

そして先生の技法。これはハイブリッド+αというべきものだろう。 トレースの場合。これまでの下絵を見て頂ければ一目瞭然だが、かなりラフだ。これを基に直接彫りながら肌のラインに合わせる、しかもデザイン的に足りないものがあれば直接ちょい足しする。それに加えて勢いを大事にしていると思う。この全てが合わさって活きたラインが生まれているのだと思う。フリーハンドから始める場合も、ラフにザクッと描いて直接彫りながら調整していると思う。

長年の経験が産み出した方法なのであろう。すごいものだ。

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    Apr 13, 2013