刺青/Irezumi
第十五回/15th session
English follows after Japanese
今日は右腿かな~と思って、いつも通り先生が全体を見回す。
「ここ何しようか」
右腿を見ながら呟く。 何度か同じ事を聞いているので、先生もまだ「これ」といった図柄が思い浮かんでいないのだろう。その末に決まる図柄が何になるのか、楽しみで仕方ない。
そしてこんかいは左足の付け根、下腹部、釜の上部、胸の隙間を埋める事になった。
フリーハンドの時の先生は当然元絵も無く、その場で描き込んで行くので、少しでもおかしいと感じたら納得の行くまで描き直す。それが8割り程度済んでいても躊躇無く全消しで、一から書き直しだ。作業は筆ペンで、いつかお伝えした通り、かなりラフなものなので、やり直しが入ってどんなに遅くても15分程度で下書きは終わる。
「胸のところどうしようか」
以前にも言われたのだが、胸の中央のタトゥーが構図的に邪魔しているのだ。僕は今まで入れてきた刺青、タトゥーにそれぞれ思い入れがあり、昔に入れた今から見ると不格好なモノでもカバーアップはしないでおこうと思っていたのだが、確かに場所的に作品の邪魔をする場所なので思い切って埋める事にした。
胸の所は炎の下書きを描いているようで、入れる前から痛みが怖すぎる。。
実はこの前日、急な仕事が立て込み余り寝ていなかった。やっぱり睡眠はちゃんととらないとクソ痛い。特に胸の炎が最悪だった。
仕上がりを見てみるとカバーアップももとあったタトゥーの流れに沿った炎で、地獄の全体を燃え上がらす、埋めて良かった!と思えるものだった。
「写真撮ってInstagram上げようか」
家に帰ってからInstagramを確認すると、上がっていた、11枚も!俯瞰でみられるのと、他の人のコメントも見れて非常に良い!
"What should we do here?" Sensei asked me when looking at right thigh. He asked me few times before, so he still is thinking. I cannot wait what he will come up.
This time was left upper thigh, ab, and chest.
When Sensei does free hand, of course there is no drawing. He directly draws with brush pen roughly. But that does not mean he compromize anything, he erases everyghing even 90% is done and thinks something wrong.
"What do you want to do with your chest?"
I was asked before, but I have tattoo on my chest. And it does not matche with the composition of Sensei's irezumi. I love all of my tattoo, and has history for all. But I want to see Sensei's work purely completes as much as possible so I decided to cover it up.
"Let's take pic and upload to instagram."
After I got home, 11 pics were uploaded. It is nice to see how other people thinks about my tatts.
Date
Aug 24, 2013