刺青/Irezumi
第十六回/16th session
English follows after Japanese
ある程度進むペースが掴めて来た頃から、1年以内で筋を終わらせたいと思っていたので、前回から2週間後に彫る事にした。残っているのも右腿の内側と両脇の下側だけだ。
いつも通り先生の前に立つと、
「ここ(右腿)何にするって決めてたっけ?」
「いえ、まだ決まっていないです」
「そうだよね、じゃあちょっと一服しといて下さい」
5分程経ち呼ばれると、鬼が罪人を鋸で引いている下絵が出来ていた。それをトレースして額をフリーハンドで加えて、スタート。
腿なので痛いのだが、なんせ足の付け根(玉の横)がやはりハンパ無く痛い、それこそもんどりうってしまう。右側は炎が一番付け根側に有るので、一本一本が永遠の様に引き裂かれていく感じだ。
時間的に中盤に差し掛かる頃、
「あ、脇がまだ空いてるね、もうここは後でいいよね。次から暈しだね」
お、とうとう今日で筋最後か。ん~、長かった、けど着実に毎回柄が増えていって楽しい1年だった。筋は本当に痛かった。腕だけの経験上、暈しの痛みは大分ましなはずなので少し安心をしている(当然裏切られる可能性は大だ)。
一番初めに先生に言われた、地獄は筋が多いからねというのも本当であった。Instagramに上がっている他の方の進みを見ても大分回数が多いと思う。しかしその分の痛みに耐えたかいあり、最高な筋が出来ている。
驚くべきは、16回で毎回30-40分という事は大体9時間程度で裏表が終わっているという事だ。これには先生の経験と筋を引く上での絵の勢いが詰められていると思う。ゆっくり丁寧に引けばある程度の経験者なら綺麗な線は 引けるのだが、芸術とはその先にあるはずだ。
これから暈しに入り、色の完成まで、数年掛かる道のりだが、一回一回を刻みながら先生と共に仕上げたい。
Only inside of my right thigh and both of upper ribs are left.
"Have we decide what we will do on right thigh?" "Not yet." "OK, please give me few."
After 5min, drawing of evil cutting criminal with saw was completed. Sensei traced and added some Gaku then started.
Side of my ball hurts so bad.. It felt like I am getting cut for forever
"Ah there are some space on rib. But we can leave it, let's move on to shading next time"
Wow, today is the last day for outline. It took 1 year. From my experience shading is less painful than lines.
Up until now, 16 sessions each with 30-40min. That means it took about 9h to complete whole lines. It is quick, but is is also dynamic. Many tattoo artist can make nice and clean lines, but Irezumi should exist beyond that.
Date
Sep 20, 2013