刺青/Irezumi

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第三回/3rd session

English follows after Japanese

前回、次は下の方に行くからと言われ、閻魔帳を入れるのかそれとも浄玻離の鏡に罪人を映すのか、色々えながら当日を迎え、スタジオにたどり着く。

前回と同じように本を読みながら先客が終わるまで待ち、 「○○さんどーぞー」

「じゃあ今日は下の方行こうか」

と下絵を見ると鬼が罪人の舌を抜いている絵。 う~ん、ザ地獄やね。

「後ろ向いて」 と先生に背中を向けると、下絵を左腿に合わせる。 (え、下って上から下に向かって降りていくんじゃなくて、いきなり腿まで飛ぶの?堪えれるかな)

入れる前から痛そうなのが手に取るように分かる。 決めれるだけの覚悟を決め、開始。

これはヤバい。。。

額から汗が流れ出る。 尻に近い場所はピクピクなるのが止まらない、というよりも止められない。 動いては入れにくいのは百も承知だが止まらない。。 最後の方はインクを拭かれるだけでもピクついてしまった。

「地獄」を味わい尽くして終了。 「動きまくってすみませんでした」 「いやぁ、あそこはそうなる場所だからね。止める人もいるけど、勝手に動いちゃうからね」

下絵が肌に入るだけで、どうしてこんなに厳つくなるのか、生きた絵になるのか。 鏡を見て感動しながらふと考えてしまった。その辺りがオリジネーターと模写屋との違いなんだろう。

情けない姿を晒しても、完成できない事より情けない事は無いだろうと思い、絶対に完成させてやろうとに誓う。

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  • Date
    Sep 29, 2012