刺青/Irezumi

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第四回/4th session

English follows after Japanese

前回左腿だったので、まあ今回は右側であろうと思う反面、また違うところかも知れない、と色々考えなら当日を迎える。(刺青入れている期間ってそんな事考えるよね?)

今回の下絵を見ると、なんとも言えない惨い武器で罪人を打ち殺そうとしている。武器一つにとってもセンスが最高だ。

下へは当然の如く右腿へ貼り付けられる。 貼り付けられている最中まだ何もしていないのに脇から汗が脇腹をつたい、たらぁーっと落ちていく。前の悪夢を体が思い出しているのだろう。

開始。

経験した痛みなので精神的には楽なのだが、痛みに変わりはない。ピクピクもまたもや止まらない。 紛らわそうと、気を使って頂いたのか彫っている最中、

「どうして地獄入れようと思ったの?」

「昔何かで読んだ本に、背中に地獄が在る事で誰もがその背中から目を背けたくなる、そこから転じて人後ろから刺されるような生き方はしないという決意を表す為に入れた、と書いていたのを読み、そこから十年以上ずっと背中に入れるなら地獄をと思っていました。」

ずっと入れたかった図柄を、刺青に興味を持ち始めてからずっとトップを走り続けている人に彫ってもら幸せを感じながら終了。(今だから格好良く書いているが、実際は脂汗ダラダラのケツピクピクのとても人には見られたくない醜態やけど。。)

あ、そうや、毎回言おうと思って痛みで忘れてしまうのだが、

「すみません、もし可能でしたら下絵頂けますか?」

「いいよ、はい。あとこれが前ので、初めのが-これね。鏡はフリーハンドだったから無いね」

「有難うございます!」

先生の仕事場はものすごい量の絵で埋められているのだが、直ぐ出てきたのに驚いた。 以降何も言わずに下絵は必ず貰えるようになった。

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    Oct 06, 2012