刺青/Irezumi

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第三十五回/35th session

English follows after Japanese

今日はスタジオで僕の番を待っていると、先客を彫ってらっしゃる最中に電話がかかってきた。先生が話している内容から推測するに、和彫りを入れたいのだが何を入れたいのかは決めていないらしい。

先生もそれだとどうして良いか分からないので写真なりある程度のジャンル(花とかお面とか)を決めてから電話しておいで、と言っているのだが結構しつこく食い下がっていた。

電話を切ると二十歳の女の人とのこと。んー、飛び込みのスタジオでフラッシュから選ぶ形態ではないので、もちろんそんなことも分かっていないかと思うけど、もうちょっと勉強してから入れても遅くないよね。

俺も何も分からない時から入れてるので、全く後悔はしてないし全部思い入れがあるタトゥーやけど、こうやって和彫りを入れ始めると全部先生に入れてもらってたら完全な和彫りが仕上がって綺麗やったんやろなぁとは思う。

さて今回は股ぐらの空いている所を埋めた。痛みは前回と同様。残りは腕と胸と、脇腹になり、

「どうする?暈し終わらせる?それとも色始める?」

「一旦暈しが区切りついたら写真を撮りたいので、できれば暈し終わらせたいです」

「じゃあそうしようか、空いてるところ(脇腹と右腕の内側)何入れるか迷うね。もう地獄に関するものは大体入ったから、対になるような仏とか縁起物の方がいいかもね」

「そうですね!」

「招き猫に小判とか巻物とか寿の字とかね」

場所的には恐怖の位置だが、ようやく暈しの終わりが見えてきた。何が入るか分からないが乞うご期待である。

This time was top of my thigh again. Only arm, chest and rib are left.

Master asked me if we want to complete shading or start color in parallel. I wanted to take a pic when shading is done so I chose to complete the shading first.

He was also considering about the space I have on upper rib. He said hell related design is mostly done so maybe we should add buddha or lucky charm.

It will be very painful place and don't know what the design will be but I am very looking forward to it.

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  • Date
    Aug 09, 2014