刺青/Irezumi

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第五回/5th session

English follows after Japanese

前回右腿に入った事で中間が空いた状態になっているが、一っ彫りでどれ位の面積が埋まるか大体分かってきた(先生は一っ彫りで30-40分くらいしか彫らない)ので、あと何回位で背中の筋が終わるのか計算したりする。大体6回から7回か。

今回の下絵を見ると罪人が持ち上げられている。斧の持ち方が絶妙だ。

張り付けが完了し開始。 痛いのは間違いないが、脇腹に近づくと痛みが増す。 う~ん脇腹埋める時地獄やな。。

彫っている最中、 「地獄っていうのが良いよね」

本当に嬉しそうな顔をされている。 「はいっ!」 「○○とかxxも良いんだけどやっぱり描いてて面白いよ」

言葉の節々から感じる時があるのだが先生は本当に、厳つい、残虐な、インパクトのある絵が好きなんだと思う。

「地獄入れる人は少ないんですか?」 「少ないね、今まででも2-3人位しかいなかったんじゃないかな。10年に一人いるかいないかだね。」

人と同じモノは余り入れたくないので、良い事を聞けた。 当然先生の作品は一点物なので何一つ同じモノは無いのだが、図柄という面で余り同じ人がいないというのが良い。(そもそも地獄を入れたいと思う人が稀有か。。)

入れ終わり、鏡で見てみると閻魔に裁かれている最中の罪人であることが分かる。 鏡にこいつの生前の罪が映されるのであろう。 鬼の「おやびーん、こいつどうしやすかぁ?」といった感じの顔も非常に良い!

痛みに揺られて帰途に着く。

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  • Date
    Oct 27, 2012