刺青/Irezumi

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第六回/6th session

English follows after Japanese

彫り始める前から当然先生や他の彫り師さんの情報はインターネットで検索しまくったのだが、先生の外国人向けのホームページを見ると、どうやらInstagramという主に写真を共有するSNSでアカウントを持っていらっしゃるようだった。

早速拝見してみると、すごい。昔の作品から本日彫った作品、はたまた先生の私生活まで一日に複数回、しかも全部「英語」で投稿されている。僕は仕事柄英語に携わる事が多く周りからも英語上達への相談をよく受けるのだが、いくら勉強しても喋れるものではないのだ。英語のネイティブはそもそもこっちが完璧な英語を喋る思っていないし、そんな英語でも理解しようとしてくれる。だから何よりも伝えようとする気持ちが一番大事なのだ。

当然先生の英語も完璧ではないが、英語での投稿のためほとんど外国人がコメントを残している。そしてそのコメントも目茶苦茶な日本語だったりする。うん、刺青を通した国際交流、最高やね。そしてその齢にしてこのバイタリティ、う~んすごすぎる。

さて今回下絵は無いようで、

「鏡は入ったし、鬼が舌抜いてるのもある。何入れようか、何か入れたいのある?」

地獄といえば、やはり

「釜は無理ですか?」

「う~ん、釜はねぇ面積取る割りにインパクトが無いんだよね」

「そうですか。。何か良いの有りますか?」

背中を見ながら

「火の鳥入れようか」

おおー、どうやったら地獄に火の鳥っていう発想が入ってくるんだ。

「はいっ!」

フリーハンドで鳥を描く、尻の方にも降りていく。 尻は一番痛いと聞くのでビビりながら開始。 脇腹が痛い。そしてケツピクも走る。 ただし、尻は覚悟していたより痛くない。(これは次回思いっきり裏切られる)

終了した後鏡をみる。 おぉ、骸骨が入っている!火の鳥が凄い!! 今日は結構埋まった気がするがこれでも40分程度だ。

早く帰ってじっくり鏡で見たいと思いながら帰途に着く。

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  • Date
    Nov 03, 2012